<上手な交渉のコツ>
相対して交渉することになった場合は、まさに人と人のぶつかり合いです。
コツは、事前にストーリーをキチンと想定しておくことです。
まず、妥協0ではまとまりにくいかもしれません。その際、最終的な妥協点と、交渉の
過程で切っていく妥協のカード(支払いの延期、分割、利息の減免、元金の減額など)
をしっかり把握しておくことです。
場合によっては交渉を蹴って席を立つ選択肢も含めておくのが良いかもしれません。
また、プレッシャーをかけることも必要です。特に体面が汚れることを嫌がる相手には、
(決して脅しと取られない範囲で)上手にプレッシャーをかけることが有効です。
ちなみに貸金業法では取り立て行為について厳しい規制がありますが、
正当な理由がある場合を除き、
・夜9時~朝8時までの電話、FAX、訪問
・勤務先等への電話、FAX、訪問
・債務者以外の人から返すように仕向ける
・3人以上での訪問や一日4回以上の電話
などの取り立て行為を禁止していますので、一つの目安になるかもしれません。
返済猶予を認める場合には、先々の一括払いより、分割払を認める代わりに、
一部でもその場で回収しましょう。これは時効を中断させる大きな意味があります。
「1万円でいいから払って下さいよ」のような口上を上手に使いましょう。
一方相手の居所すら分からないといった場合、債権者であれば住民票の異動を
追跡できる場合があります。