<お金の回収 実録2 不倫相手に損害賠償請求>
以下、当事務所が関与した事例から固有名詞等を改変してご案内いたします。
<経緯>
40代の女性よりお電話、かなり深刻なご様子。
「夫が不倫。その相手の女性に損害賠償請求をしたい」とのこと。
お聞きすると、年下の旦那様が、会社の20代の同僚と不倫。
1度は話し合いで和解し、2度と同様な行為に及ばない旨、確約。
しかし、舌の根も乾かないうちに、再度の密会が発覚。
今度は許さないぞ!と激こうされている様子。
「損害賠償として、300万円を請求したい」との主旨
不倫ですから、旦那さまにも責任があり、
また20代の会社員に300万円の請求とはいかがなものか?
とは思ったのですが、
あくまでその金額を主張されるため、作戦を考えてみることに。
<対応>
旦那さまと不倫相手が勤務する会社は、業界トップの一部上場企業。
この為、20代の女性といえども、社内トラブルでの退職等は避けたいと思われた。
また、自身の家族にも知られたくないのでは、と推察した。
不倫の事実については、両者とも認めているため、争いはない。
不倫相手の女性は、直接の折衝を望まない。
この為、親しい会社の先輩に事情を説明し、交渉のテーブルに着くよう説得してもらった。
予め、「念書」と「和解契約書」を送付。
事前確認の上、面前で署名、捺印を行った。損害賠償額は希望通りの300万円だった。
<解決のポイント>
1.まず、事実関係には争いがなかったので、
「2度と不倫させない」という心情的な面と、
損害賠償の実現を目標とした。
2.相手の最大の弱みは、会社を辞めたくないことだった。
3.会社の先輩に事情を理解頂き、穏便に解決する方向で助言してもらった。
4.念書の中で、不倫が不法行為であること、奥様は法律的に損害を受けていること。
よって、賠償請求の権利や義務が明々白々発生していることを書面でで伝えた。
などがあります。
5.ちなみに、本件は女性の両親に知れることとなり、300万円は即刻支払われました。
現在、このご夫妻は、300万円を使って新居への引っ越しするプランに夢中。
相当楽しそうです。