<請求方法を工夫しましょう>
まず、毅然と行いましょう。
遅延が発生した場合には、期限の延長について合意しなければなりませんが、
あまり相手の都合に配慮することなく、自社の都合や社会通念で割り切って事務的に
進めましょう。
延長期間は、例えば「月末までの2週間延長」とかのように細かく区切ります。
その上で、再度遅延するようなら、再延長は1週間まで、再々延長は3日まで、
など追い込んでいくようにするのが効果的です。
その都度、電話連絡や再請求書の発行は毎回事務的に行います。
このような追い込み方が取れない場合には、交渉の担当者をランクアップしてもらう、
例えば担当者レベルから部課長、または社長に、とか、追加の約定をしてもらう、
保証人をつけてもらう、など別の角度から相手に負荷がかかるようにします。
特に後述の公正証書による契約を締結しておくことは、 返済が滞った際の手続きが
大幅に簡略化できますので、有効かつ相手に大変なプレッシャーを与えます。
それらとの見合いで、「ここには支払いを優先したほうが得だ」と相手に思わせる
ことが出来たらしめたものです。
なお、個人が相手の場合は特にズルズルになりがちなので、期限も1~2週間の
延長にとどめるべきです。